[イスタンブール/国連/ワシントン/キーウ 21日 ロイター] – トルコの大統領府は21日、ウクライナに滞留する穀物の輸出再開に向け、両国とロシア、国連のグテレス事務総長の4者が22日に合意文書に署名すると発表した。
トルコ政府によると、穀物輸出再開に向けた国連主導の計画は先週イスタンブールで行われた4者会談で大筋合意し、当該国による文書化が進められている。署名は22日1330GMT(日本時間22日午後10時半)からイスタンブールのドルマバフチェ宮殿で行われる予定という。
合意文書の署名についてロシア政府から確認は取れていない。
ウクライナ政府からも確認は取れていない。同国外務省は、穀物輸出再開に向けた国連主導の協議が22日にトルコで開催されると説明した。
ウクライナのビソツキー農業食料第1次官は、安全を確保できればすぐに輸出を再開できるとの認識を示した。
米国務省のプライス報道官は、ウクライナの黒海からの穀物輸出再開に向けた進展を歓迎。同時に「このような状況に陥るべきではなかったはずだ」とし、「食料を武器にするというロシアの意図的な決定だった」と非難した。
その上で「合意を実行に移すことが重要で、米国はパートナー国と連携し、実施に向けた責任をロシアに負わせる」と述べた。