[イスタンブール 27日 ロイター] – ウクライナからの穀物輸出再開に向けた合意に基づき、輸出を共同で進める「共同調整センター(JCC)」が27日、トルコのイスタンブールに設置された。黒海沿岸のウクライナの港から数日以内に輸出が再開されるとみられる。
ロシアとウクライナは先週22日、トルコと国連の仲介でウクライナに滞留する穀物の輸出再開に向けた合意文書に署名。共同調整センターはイスタンブールの国防大学内に設置された。
ウクライナ、ロシア、トルコ、国連の合計20人の人員で構成され、ウクライナの港を出港する船舶が機雷を回避しながら安全に航行できるよう監督するほか、入港する船舶に兵器が積載されていないか検査を実施する。
トルコのアカル国防相は共同調整センターで記者団に対し「穀物を積んだ最初の運搬船がウクライナの港から出港する準備を進めている」と述べた。
国防相によると、ウクライナに滞留している穀物の量は2500万トン以上。当局者によると、ウクライナの港を出港した船舶がイスタンブールに到着するまで約30時間かかる。