[29日 ロイター] – 「事業計画があまりに楽観的過ぎた」──。米メタ・プラットフォームズのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、28日に開いた従業員集会で自らが見通しを誤ったことをこう率直に認めた。発言を直接聞いた人物の1人が明らかにした。

ザッカーバーグ氏は従業員からの質問に答え、人を積極的に雇い過ぎたし、経済が落ち込む可能性を織り込めなかったと述べ、新型コロナウイルスのパンデミック中のユーザーと売上高の大幅な伸びがこのまま続くという間違った想定をしていたと説明した。

同氏はこの前日、メタの第2・四半期決算発表後に行った投資家との電話会議で、経済が下向きの局面に入り、それがデジタル広告事業に「幅広い影響」を及ぼすとの見方を示した上で、「下向きのサイクルがどの程度続き、どこまで深刻化するかを予想するのは常に難しい。だが状況は3カ月前より悪いように思われると言いたい」と語っていたが、従業員集会でより明確に同社の苦境を指摘した形になった。

メタは第2・四半期に売上高が上場以来初めて減少に転じ、第3・四半期も減収を予想している。