ロシア国営宇宙企業ロスコスモスのボリソフ社長は29日、ロシアが日本や欧米などと共同で運用する国際宇宙ステーション(ISS)からの撤退時期に関し、「2024年の後に撤退のプロセスを始めると言っただけだ。24年半ばになるか、25年になるかはISSの稼働状態次第だ」と述べた。国営テレビのインタビューで語った。

 ボリソフ氏は26日のプーチン大統領との面会で、24年までの共同運用終了後の撤退は「決定している」と発言。プーチン氏も了承した。

 ボリソフ氏は国営テレビに対し、ISSでの作業終了とロシアが独自に取り組む宇宙ステーションの運用が同時に進む必要があるとの見解を表明。撤退プロセスは瞬時に終わるわけではなく、「専門家によれば2年間かかる可能性がある」と述べた。宇宙協力は政治とは切り離すべきだとも語った。