[東京 5日 ロイター] – 公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は5日、2022年4―6月期の運用損失が3兆7501億円だったと発表した。赤字運用は2四半期連続で、収益率はマイナス1.91%となった。
欧米中銀による利上げや量的緩和解除の流れが強まり、内外の株式運用が振るわなかった。長期金利に上昇圧力がかかった国内債券もマイナス運用だった。
4―6月期に運用損を抱えたことで6月末の運用資産額は193兆0126億円に目減りした。3月末時点では196兆5926億円の資産を保有していた。
同法人によると、年金特会が保有する短期資産を含む積立金全体のうち、主要4資産の割合は6月末時点で国内債券25.65%、外国債券25.70%、国内株式24.53%、外国株式24.12%。