[モスクワ 9日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領がロシア人旅行者の受け入れを拒否するよう欧米諸国に求めたことについて、ロシア大統領府のぺスコフ報道官は9日、不合理と断じ、欧州はゼレンスキー氏の「気まぐれ」の代償を払うかどうか決めなければならないと述べた。
ゼレンスキー氏は米紙ワシントンポスト紙のインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻への対抗措置として、ロシア人の自国への渡航を許可しないよう欧米の指導者に呼びかけた。
ペスコフ氏は記者会見で「今回の(ゼレンスキー氏の)考えの不合理さは桁外れだ」と述べ「極めて否定的にしか受け取れない。ロシアやロシア人を孤立させようとする試みは、何の展望もないプロセスだ」と主張した。
欧州は遅かれ早かれ「ゼレンスキー氏は正しいことをしているのか、国民は同氏の気まぐれにお金を払うべきなのか、と考え始めるだろう」と語った。
ゼレンスキー氏はワシントンポストに対し、ロシア人は「哲学を変えるまで自分たちの世界で生きる」ことを強いられるべきだと述べた
ロシア国民はウクライナ戦争が自分とは関係なく、全国民が責任を取ることはできないと言うかもしれないが、責任を負うことは可能と指摘。「国民はこの政府を選んだにもかかわらず、政府と戦わず議論もせず、怒鳴りもしない」と述べた。