岸田総理大臣は10日、内閣改造と自民党の役員人事を行います。初入閣は9人で、重要課題への対応が必要となる厚生労働大臣や防衛大臣に経験者を起用するなど、5人が再入閣となります。
岸田総理大臣は、10日午前中に自民党役員人事を行ったあと、臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめ、午後、内閣改造を行います。
顔ぶれ固まる
これまでの調整で、改造内閣の19人の閣僚の顔ぶれがすべて固まりました。
▼総務大臣に岸田派の寺田稔・総理大臣補佐官。
▼法務大臣に岸田派の葉梨康弘氏。
▼外務大臣は岸田派の林芳正氏が留任。
▼財務大臣は麻生派の鈴木俊一氏が留任。
▼文部科学大臣に麻生派の永岡桂子氏。
▼厚生労働大臣に茂木派の加藤勝信・前官房長官。
▼農林水産大臣に茂木派で参議院議員の野村哲郎氏。
▼経済産業大臣に安倍派の西村康稔・前経済再生担当大臣。
▼国土交通大臣は公明党の斉藤鉄夫氏が留任。
▼環境大臣に安倍派の西村明宏氏。
▼防衛大臣に無派閥の浜田靖一氏。
▼官房長官は安倍派の松野博一氏が留任。
▼デジタル大臣に麻生派の河野太郎・党広報本部長。
▼復興大臣に茂木派の秋葉賢也氏。
▼国家公安委員長と防災担当大臣に二階派の谷公一氏。
▼地方創生担当大臣に安倍派で参議院議員の岡田直樹・参議院国会対策委員長。
▼少子化担当大臣に二階派の小倉將信氏。
▼経済再生担当大臣と新型コロナ対策担当大臣は麻生派の山際大志郎氏が留任。
▼経済安全保障担当大臣に無派閥の高市早苗・党政務調査会長。
▽経済安全保障担当大臣は、当初、二階派の小林鷹之氏が留任で調整されましたが、最終的に見送られました。
林外務大臣や鈴木財務大臣、松野官房長官ら5人が留任します。
また、3度目の厚生労働大臣就任となる加藤氏や、2度目の防衛大臣就任となる浜田氏など、5人が再入閣となります。
一方、初入閣は、少子化担当大臣に起用される当選4回の小倉氏など、9人です。
自民党役員人事
そして、自民党の役員人事では、
▼麻生派会長の麻生太郎副総裁と
▼茂木派会長の茂木敏充幹事長が留任し、
▼総務会長に谷垣グループの遠藤利明選挙対策委員長、
▼政務調査会長に安倍派の萩生田光一経済産業大臣、
▼選挙対策委員長に森山派会長の森山裕・前国会対策委員長
が起用されます。
岸田総理大臣は、10日午後、公明党の山口代表と党首会談を行ったうえで、総理大臣官邸に組閣本部を設置して内閣改造を行い、松野官房長官が閣僚名簿を発表します。
その後、皇居での認証式を経て、夕方にも、第2次岸田改造内閣が正式に発足する見通しです。
そして、岸田総理大臣は記者会見を行い、人事のねらいや今後の政権運営などについて明らかにすることにしています。