【ワルシャワ時事】ウクライナ産の穀物をアフリカに輸送するため国連がチャーターした貨物船が12日、ウクライナ南部の港に入港した。同国のクブラコフ・インフラ相がツイッターへの投稿で明らかにした。ロシアとの合意で1日に海上での穀物輸出が再開して以降、アフリカ行きの貨物船は初めて。

 クブラコフ氏は「穀物はすぐにエチオピアに届けられる」と強調した。これまで穀物を載せた貨物船14隻がウクライナから出航しているが、干ばつの影響を受けるエチオピアなど深刻な食料危機を抱えている国に直接向かう船はなかった。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、この貨物船は世界食糧計画(WFP)が購入した穀物2万3000トンを載せ、ジブチの港に向かう予定。そこから主にエチオピアに送られるという。