[15日 ロイター] – ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスは15日、独自に建設する予定の新宇宙ステーションの模型を公開した。欧米などと協力する国際宇宙ステーション(ISS)計画から離脱し、単独で宇宙開発を進める可能性がある。

ISS計画を巡ってはロスコスモスのボリソフ社長が7月、2024年の離脱を決めたとプーチン大統領に報告。ただ、米航空宇宙局(NASA)当局者はロシアから正式な離脱通知は受けていないとしている。

ロスコスモスはモスクワ郊外で始まった軍事産業展示会「Army─2022」で、「ROSS」と呼ばれる宇宙ステーションの模型を公開。6つのモジュールとサービスプラットフォームで構成され、最大4人の宇宙飛行士と科学機器を収容するのに十分な大きさになるという。

2段階に分けて打ち上げられるとしたが、具体的な打ち上げの時期は明らかにしなかった。

ロシア国営メディアは打ち上げの時期について、第1段は早ければ25─26年、第2段は30─35年になると報じている。

ロスコスモスのドミトリー・ロゴジン前社長は、必要に応じて新宇宙ステーションが軍事目的に利用される可能性を示唆している。