- FOMC議事要旨、米小売売上高は横ばい、新型iPhone発表見通し
- 株式の強気派に不都合なお知らせ、ノルウェー政府系ファンドが損失
昨年ニューヨーク州など米北東部に豪雨をもたらしたハリケーン「アイダ」。ニューヨーク市はこのアイダ襲来による物的損害に対する補償請求4703件を全て退けました。その根拠とされたのは、「異例かつ過度の降雨」に伴う損害に対して地方自治体は責任を負わないとした1907年の判例です。ただ100年以上も前の判例に倣うのは気候変動の現状を反映していないとして批判の声も上がっています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
「いずれ」適切に
米連邦公開市場委員会(FOMC)が7月26-27両日に開いた会合では、いずれは利上げペースを減速させる必要性で合意したが、それまで実施した政策引き締めのインフレ抑制効果を精査したいとの認識も示された。物価安定を回復するために必要以上に政策スタンスを引き締めるリスクも存在すると、多くの参加者は指摘した。
足踏み
7月の米小売売上高は前月から変わらず。自動車販売の減少とガソリン価格の大幅下落に抑えられたが、他のカテゴリーは堅調だった。ガソリンと自動車を除いた小売売上高は0.7%増。ガソリンスタンドの売上高は1.8%減少した。ガソリン価格が6月中旬に付けた最高値から着実に下げていることを反映した。
お披露目会
米アップルはスマートフォンの最新モデル「iPhone(アイフォーン)14」シリーズの発表イベントを9月7日に開催することを目指している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。イベント開催計画が変更される可能性もあるが、アップルは通常、9月の前半に最新のiPhoneを発表してきた。最新モデルでは、画面サイズが5.4インチの「ミニ」はなくなり、6.7インチのモデルが追加される見通し。
不都合なお知らせ
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のクオンツアナリストによると、米国株の行方を完璧に予測してきたある指標から、株式強気派に不都合な知らせがある。それは、株価はまだ底値を付けていないということだ。完璧な指標とは、S&P500種株価指数の実績PER(株価収益率)と米消費者物価指数を組み合わせたもの。1950年代以降、あらゆる相場の谷においてこの指標は20を割り込んできた。だが今年は、相場に打撃を与えてきた一連の売り圧力の中でも、まだ27までしか下がっていないという。
過去最悪
運用資産1兆3000億ドル(約175兆円)規模のノルウェー政府系ファンド(SWF)は、今年上期の運用損失が半期として過去最大に上った。利上げやインフレ高進、ロシアのウクライナ侵攻でボラティリティーが上昇したことが背景にある。1-6月の運用成績はマイナス14.4%。ノルウェー・クローネベースでの上期の損失は過去最悪。ドル換算で損失額は1740億ドルとなる。
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