[ウエスト・パーム・ビーチ(米フロリダ州)18日 ロイター] – 米連邦判事は18日、トランプ前大統領のフロリダ州の邸宅「マールアラーゴ」の家宅捜査に絡み、令状取得に使用された宣誓供述書の一部を開示する方向に傾いているという考えを示した。
ラインハート判事は「宣誓供述書の一部は公開することが可能」と確信しているという認識を示した上で、司法省に対し、機密情報など公開できない情報を編集し、25日正午までに自身に送付するよう命じた。ラインハート判事はその後内容を精査し、司法省側と合意できるかを見極めるという。
司法省は、進行中の捜査の方向性や道筋に関する詳細が明らかになり、今後の捜査が損なわれる可能性が高いとして、開示に反対の立場を示していたが、報道機関は公共の利益が非公開とする利点を上回るとして、公開を求めていた。
米連邦捜査局(FBI)捜査官は今月8日、トランプ氏のマールアラーゴを家宅捜索した。司法省によると、最高機密と記された文書を含む11点の機密文書が押収された。ガーランド米司法長官は、トランプ氏が政治的報復行為とトランプ氏が反発したことを受け、捜索令状を公開するよう裁判所に求めた。
その後、報道機関のほか共和党議員から、機密文書などの押収の正当性を示すFBIの宣誓供述書の公表を求める声が相次いでいた。