[香港 23日 ロイター] – 資金繰りが悪化している中国不動産開発会社の世茂集団は、2階建て方式によるオフショア債の再編計画を提案した。3─8年かけて118億ドルを返済する。
複数の関係筋の話とロイターが入手した文書で明らかになった。
同社は先月、オフショア債の元利金返済ができなかった。
リフィニティブのデータによると、同社のオフショア債発行残高は61億ドルで、中国不動産開発会社で6位。
今回の計画では海外のプロジェクトローンを含む23億ドルのオフショア債務のほか、国内金融機関が保証する融資や中国本土の法律に準拠した融資などは除外される。
同社のコメントは取れていない。
ある関係者によると、オフショア債権者はこの提案に不満で、全てのオフショア債権者を平等に扱い、海外法人からの資本流出を防ぐよう求める方針。
再編計画では世茂は46億5000万ドル相当のシンジケートローンと保証付き2国間融資である「クラスA債権」を、36─72カ月で返済する。
「クラスB債権」は、公募債、私募債、無保証の2国間融資で合計71億3000万ドル。債権額の9─23%に相当する新たな6トランシェの債券と交換する。償還期限は39─93カ月としている。