[26日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領の盟友メドベージェフ前大統領は26日、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)への加盟を正式に断念しても、ロシアはウクライナでの軍事行動を継続する考えを示した。

現在はロシアの安全保障会議副議長を務めるメドベージェフ氏は、フランスのテレビのインタビューで、ロシアは一定の条件下でウクライナのゼレンスキー大統領と会談する用意があるとも述べた。

ロシア政府は2月のウクライナ侵攻以前から、ウクライナのNATO加盟を容認できないと表明していた。

ロシアの通信社が伝えたところでは、メドベージェフ氏はこのインタビューで「(ウクライナが)NATOへの参加を断念することは今や不可欠だが、平和を確立するには既に不十分だ」と発言。ロシアは目標が達成されるまで軍事行動を続けるだろうと述べた。

ウクライナとの協議再開については、「状況次第だ。われわれは以前から(ゼレンスキー氏に)会う準備はできていた」と述べた。

また、ウクライナに既に供給されている高機動ロケット砲システム「ハイマース」などの米国製兵器はまだ実質的な脅威になっていないとした上で、より長い距離の標的を攻撃できるようになればロシア連邦の領土への直接の脅威となり得ると語った。