【ベルリン時事】ロシア軍が占拠したウクライナ南東部ザポロジエ原発をめぐり、ロシアとウクライナは27日、相手側が複数回の砲撃を加えたと主張し、非難合戦を繰り広げた。同原発には数日中にも、ロシアのウクライナ侵攻後初めて国際原子力機関(IAEA)の調査団が訪問して査察を行う見通しだが、緊張が続いている。
現地では先に、近くの火力発電所で攻撃による火災が発生し、ザポロジエ原発への送電が一時停止したと伝えられる。ウクライナ当局は放射性物質の漏えいに備え、原発周辺の住民に被ばくを抑えるためのヨウ素剤を配布した。