[北京 19日 ロイター] – 中国国家発展改革委員会(発改委)は19日、プロジェクト推進へ資金を注入し、国内消費の拡大を図る考えを明らかにした。

中国経済は第2・四半期に急減速したが、先週発表された8月の統計は不動産部門が引き続き低迷したものの、鉱工業生産や小売売上高は伸びが加速した。

発改委の孟イ報道官は記者会見で「主要な経済指標には前向きな変化が見られるが、国内経済の回復の基盤はまだ弱く、景気は回復の重要な岐路にある」と述べた。

6月に2カ月にわたるロックダウン(都市封鎖)を解除した上海市は、主要地区で使える約1億元(1430万ドル)相当の買い物券を20日から配布すると表明した。

南部のリゾート島、海南省も同様の措置を発表した。

国務院(内閣)は新型コロナウイルス関連規制で打撃を受けた経済の活性化策を数々発表している。

ゴールドマン・サックスはリポートで「オミクロン株の流行を受けた厳格な規制で各地でロックダウンが頻発し、今年の経済活動を圧迫した。現在の水準の規制は国内総生産(GDP)を4─5%押し下げていると試算する」と述べた。