[ロンドン 17日 ロイター] – ハント英財務相は17日、市場の混乱を招いたトラス政権の450億ポンドの減税計画について、ほぼ全てを撤回すると表明した。光熱費の支援も抑制し、1000億ポンド以上が費やされると見込まれていた2年間の家計・企業向けエネルギー支援策は4月までに短縮される。

同相は経済成長を目指す前に信頼と安定を確保する必要があると主張。減税計画の変更により、毎年320億ポンド(360億ドル)の歳入が得られるとの見通しを示した。これを受け、ポンド/ドルは一時1.4%高の1.1332ドルを付けた。

財政赤字の縮小に向け歳出削減が必要とも述べた。

政府は最善の方法を検討し、「納税者の負担が計画より大幅に軽減するような」的を射た対策を打ち出す予定。

トラス首相は、安定を維持しつつ成長するための新たな道筋を描くと述べた。

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