[ワシントン 18日 ロイター] – バイデン米大統領は18日、新型コロナウイルスの流行を踏まえ、米国の生物兵器防衛を強化する覚書に署名した。生物学的脅威に対抗し、将来のパンデミック(世界的大流行)に備え、戦略と実行計画の確立を目指す。
ホワイトハウスが発表した国家生物兵器防衛戦略は、米国が「生物剤の偶発的放出、および生物兵器の使用を試みるテロリストグループもしくは敵によってもたらされる脅威」に対処する必要があると言明している。
覚書によると、ホワイトハウスの監督の下、生物兵器防衛に向けた政府機関間の政策調整機能を整える。米情報機関は脅威を監視し、演習を通じ「進化する脅威に適応する」ことを確実にする。
さらに議会に対し、今後5年間で880億ドルの資金を求める。
政府高官は「自然発生もしくは意図的、偶発的であれ、伝染病や生物学的な事件を事前に防ぐ」ことが目的と語った。
新型コロナの起源を巡っては明確な回答は出ておらず、完全に解決されていない。