【ロンドン時事】トラス英首相の後継を決める与党保守党の党首選で、有力候補の一人とされていたジョンソン前首相が23日、出馬を断念した。ジョンソン氏は声明で、立候補に必要な党所属下院議員100人の推薦を確保したものの、「(出馬には)適切な時期ではないと判断した」と述べた。

 ジョンソン氏は推薦人の人数について「102人」と説明。ただ、報道によると、同氏支持を公言した議員は60人に届いておらず、主張は確認されていない。

 党首選にはスナク元財務相とモーダント下院院内総務が出馬を正式に表明している。24日午後2時(日本時間同日午後10時)の立候補届け出締め切りを前に、ジョンソン氏の動向が注目を集めていた。