[ベルリン 7日 ロイター] – 米ツイッターが実業家イーロン・マスク氏による買収を経て混乱に陥る中、ドイツ発で分散型・オープンソースの代替SNS(交流サイト)「マストドン」に新規ユーザーが流入している。
マストドンは大部分でツイッターと似ているが、ツイッターが1つの会社に支配されている一方、多くのコンピューターサーバーにインストールされており、主に自らのシステムを連合に参加させたボランティアの管理者が運営している。
人々は自らのサーバー「マストドン『インスタンス』」で他者と投稿やリンクを交換するほか、成長するネットワーク上の他サーバーのユーザーとも交流できる。
ドイツの若いプログラマー、オイゲン・ロチコ氏が開発し、2016年にスタートさせたマストドンは、単一会社による支配を越えた公共空間をつくり出したいとの同氏の願望から生まれた。
同氏は7日、「本日、ネットワーク全体の月間アクティブユーザー数が102万8362人に達した」とトゥート(マストドン版ツイート)した。
マスク氏が10月27日にツイッター買収を完了する前、マストドンの新規ユーザーは1時間当たり平均で60─80人だったが、7日午前には1時間で3568人の新規登録があった。