[9日 ロイター] – 米メタ・プラットフォームズは9日、従業員の13%に相当する1万1000人超の人員削減を発表した。広告市場が低迷するなかでのメタバース推進によるコスト高が背景で、同社(旧フェイスブック)の歴史18年で初めての大規模削減となる。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、「ネット商取引が以前のトレンドに戻っただけでなく、マクロ経済の低迷、競争激化、広告のシグナルロスにより、収入は予想を大幅に下回っている」とし、自身の責任を認めた。
裁量的支出の削減、第1・四半期にかけての採用凍結方針も示したが、影響を受ける地域やコスト削減見通しは明らかにしなかった。
2023年の費用は従来の最大1000億ドルから1000億ドル程度に修正、人工知能(AI)・広告・ビジネスプラットフォーム・メタバースなどの分野にリソースを集中するとしている。
削減対象者には、基本給16週間分に加え勤続年数に応じ1年あたり2週間分、残存有給休暇に相当する金額を退職手当てとして支払う。11月15日に権利確保の予定のだった株式と、6カ月間の医療保険も受け取るという。
削減に伴う費用は公表していないが、先に公表した2022年の費用見通し850億ー870億ドルに含まれているという。
9月末時点の従業員数は8万7314人。