[ボストン 19日 ロイター] – 米ボストン地区連銀主催の研究会議で19日、米国の労働市場は新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)危機による混乱からほぼ無傷で立ち直り、危機前の活況とさほど変わらない状態にあるとする論文が発表された。

コロナ流行が開始した2020年に労働市場が受けた打撃のほぼ全ては、一時解雇に起因していたが、これらはすぐに撤回されたと論じた。

こうした一時的な変化が調整されると、「労働市場は劇的な雇用喪失にもかかわらず、危機の間に驚異的な逼迫状態を維持し」、今年の春には極めて逼迫した状態に戻ったという。

論文の共著者の一人であるロチェスター大学のリサ・カーン経済学教授は、労働市場に大規模な変化が起きるとしたら既に起きているはずだとし、危機を乗り切ったとの認識を示した。