[ニューヨーク/ロンドン 22日 ロイター] – 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの現金残高が20日時点で総額12億4000万ドルと、これまでに想定されていた規模を「はるかに上回る」ことが、裁判所への提出文書から明らかになった。

FTX創業者サム・バンクマンフリード氏が最高経営責任者(CEO)の投資会社アラメダ・リサーチの残高約4億ドルと、日本法人FTXジャパンの残高1億7200万ドルも含まれる。

また、FTXの弁護団は破産裁判所に対し、同社に対するサイバー攻撃が続いており、「かなり」の資金が消失していると明らかにした。

FTXは今月11日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請。推定100万人の投資家に多額の損失を与えたとみられる。裁判所に提出した19日付の資料によると、上位債権者50人に対し、31億ドル近い債務を抱えている。