[ドーハ 23日 ロイター] – サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は23日、1次リーグE組では日本がドイツを2─1で下した。歴史的勝利をつかむゴールを挙げたのは、ドイツ1部ブンデスリーガでプレーする堂安律と浅野拓磨だった。

前半はドイツが16本のシュートを放ち、ボール保持率も70%以上という一方的な展開だった。しかし、途中交代で入ったフライブルクの堂安とボーフムの浅野がチームを目覚めさせた。

日本は後半に「和製メッシ」の異名を持つ堂安と浅野を投入すると、2人が果敢なプレーを見せ、前線への飛び出しと執拗なハイプレスで形勢を逆転。後半12分から出場した浅野が相手ペナルティーエリア内でプレーした回数は、ドイツの2選手を除く全ての選手より多かった。

日本は8人がブンデスリーガ1部と2部でプレーしており、そこで得た知識を代表チームに持ち帰った。日本の勝利は純粋な決意と気迫によるもので、逆に意欲に欠けたドイツにとって結果は大きな痛手となった。

90分間歌い続けたファンと同じように、日本も最後まで諦めずに戦った。その一方で、試合終了後にドイツのファンの姿はほとんどなく、声援も聞こえなかった。