[アンカラ 23日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領は23日、シリア北部のクルド系武装勢力を標的とした空爆は作戦の始まりに過ぎず、「われわれにとって最適なタイミングで」地上戦を開始するとの考えを示した。

13日にトルコ最大都市イスタンブールで起きた爆弾攻撃への報復としてトルコは先週末にクルド系武装勢力を標的とした空爆を開始。アカル国防相は週末以降、シリアとイラクで471の標的を攻撃したと明らかにした。

エルドアン氏は議会で演説し、トルコはシリアとイラクの領土の一体性を支持すると同時に、トルコ南部国境に安全地帯を作る決意を一層強めたと述べた。

ロシアはトルコに対し、シリアでの本格的な地上攻撃を控えるよう要請。ラブレンチエフ・シリア担当代表が明らかにした。

米国は、シリア北部の緊張激化は同国の過激派組織「イスラム国」との戦い影響するとして、深刻な懸念をトルコに伝えている。