[26日 ロイター] – アドビ・アナリティクスによると、25日のブラックフライデーの米国のオンライン消費額が前年から2.3%増え、過去最高の91億2000万ドルに上った。物価高で家計は圧迫されているが、大幅値引きを受けてスマートフォンからおもちゃまで、幅広い商品への購入意欲が高まった。
米感謝祭翌日の金曜日であるブラックフライデーは、米年末商戦の幕開けとして重視される。近年は早ければ10月に値引きを開始する小売企業もあるが、大幅値引きがある伝統的なセール時期を待とうとする消費者の傾向が示された。
米アドビ傘下のアドビ・アナリティクスは、米国の上位100社のインターネット小売業者のうち、85%での消費データに基づき消費額を集計した。
同社は、今年のブラックフライデーの販売が1%の伸びにとどまると予想していた。
ブラックフライデーの結果を受け、感謝祭後に展開されるインターネット通販の大規模セール「サイバーマンデー」も消費額が過去最大の112億ドルに達すると見込んでいる。
ブラックフライデー当日午前の実店舗の客足は通常よりも低調だったが、スマホでの購入が増え、アドビのデータによると、ブラックフライデーのデジタル販売のうち、モバイルショッピングが48%を占めた。