[ワシントン 1日 ロイター] – 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディングの創業者、サム・バンクマン・フリード前最高経営責任者(CEO)は、FTXの顧客資金が関連投資会社アラメダ・リサーチに融通されていたとは知らなかったと述べた。1日に放送された米ABCニュースのインタビューで語った。

バンクマン・フリード氏はこれより先、米紙ニューヨーク・タイムズ主催のイベントで、「詐欺を働こうとしたことはない」と明言。FTX破綻に関し、自らに刑事責任はないと話していた。

FTXは顧客が3日間で60億ドルを引き出し、仮想通貨取引所大手バイナンスが救済を断念したことで、11月11日に破産を申請。バンクマン・フリード氏はCEOを辞任した。

ロイターは関係者の話として、バンクマン・フリード氏がFTXの顧客資産100億ドルをひそかにアラメダに移した後、FTXは流動性危機に陥ったと報じた。

アラメダに資金が流用されたのかを知っていたのかを問われたバンクマン・フリード氏は、「顧客資金の不適切使用があるとは知らなかった」と言い切った。