[アルワクラ(カタール) 5日 ロイター] – サッカーの日本代表は5日、ワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント1回戦でクロアチアに惜敗した。「ドーハの悲劇」から29年、再びカタールで涙をのむ結果となった。
日本は前回大会準優勝のクロアチア相手に、自信に満ちあふれたプレーを展開。執拗な攻撃と堅い守備を見せた。しかし最も重要な場面で崩れ、4回目の挑戦でも初のW杯8強入りはならなかった。
日本は前半に前田大然のゴールで先制。後半に追いつかれた後も、勝ち越しゴールを目指して懸命に攻め続けた。しかしゴールは生まれず、1─1で迎えたPK戦では南野拓実、三笘薫、吉田麻也が失敗した。
日本は1993年、ドーハで行われたアジア最終予選の試合に敗れ、W杯初出場を逃した。
日本代表の森保一監督は試合後、「プレッシャーに負けてではない。相手のGKが素晴らしいセーブを見せた。日本は勇気をもって120分戦ってくれた」とし、「16強の壁は破れず、新しい景色は見ることはできなかったと言われるかもしれないが、ドイツ、スペインに勝つという、優勝国に勝てるという新しい景色は選手が見せてくれた」と述べた。
主将を務めた吉田は「毎日、この壁を破るために4年間、いろいろなものを取り入れてチャレンジしてやってきたつもりなんですけど、結果が最後に出なくて本当に悔しい」とコメント。
堂安律は「PKは誰も責められないので、決められなかった試合内容が問題」と振り返り、長友佑都は「無念でならないですけど、これがサッカーで、これが結果なので。この悔しさを後輩たちがしっかりと未来につなげてくれると思う」と悔しさをにじませながらも、日本代表の今後に期待を寄せた。