- プーチン大統領が3年余りぶりにベラルーシを訪問
- EU加盟国、ガス価格に上限設定で合意-市場原理に反するとロシア
ロシアのプーチン大統領は19日、同国とベラルーシが合同軍事演習の継続で合意したと述べた。
プーチン大統領が3年余りぶりにベラルーシを訪問し首脳会談を行った中、欧州連合(EU)加盟国は、天然ガス価格についてメガワット時当たり180ユーロ(約2万6000円)を上限とすることで合意した。エネルギー危機への介入の是非を巡る数カ月にわたる政治的論争が決着した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日早朝の首都キーウでのドローン(無人機)攻撃を踏まえ、英国などの国の首脳に対し、追加の防空システムと兵器の提供を求めた。
ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。
ロシアとベラルーシ、軍事演習継続で合意
プーチン大統領はベラルーシの首都ミンスクでルカシェンコ大統領と会談後に記者会見し、両国が「定期的な合同演習を継続する」と表明した。
ルカシェンコ大統領は、ベラルーシがロシアで「特殊兵器を搭載できる」航空機をテストしていると述べた。兵器の種類には言及を控えた上で、「われわれは今、ロシアと共に、これらの航空機を運用し特定の兵器をサポートできる要員を準備している」と語った。
ロシア政府、価格上限は市場原理による価格設定に反する
ロシア政府はEUによる天然ガス価格上限設定は市場原理による価格設定に反するものだと指摘した。インタファクス通信が伝えた。ペスコフ報道官は対応策を策定するため、同措置について十分に検討する時間が必要だと述べたという。
EU加盟国、ガス価格の上限設定で合意
EU加盟国は天然ガス価格についてメガワット時当たり180ユーロを上限とすることで合意した。暖房などの需要が高まる厳冬期が来る前に合意を目指していた。「ガス相場調整メカニズム」は価格急変動を防ぐための一時的な措置で、来年2月15日から1年間適用される。
EU加盟国、ガス価格に上限設定で合意-メガワット時180ユーロ (1)
ロシアがイラン製ドローンでキーウ攻撃とゼレンスキー大統領
ゼレンスキー大統領は英国が主導し北欧諸国などが参加する合同遠征軍(JEF)の首脳会合で、19日早朝に首都キーウを攻撃したドローンはロシアがイランから新たに調達したものだと指摘。ロシアはミサイルやドローンを繰り返し使って、ウクライナのエネルギー産業などを標的にしていると付け加えた。
JEFの会合でビデオ演説したゼレンスキー大統領は、参加国首脳に対しロシア製ミサイルに対抗するため防空システムや兵器の提供を呼び掛け、「占領者の敗北を速めるために全力を尽くすよう」求めた。
ウクライナ同盟国、防空追加支援巡りラトビアで首脳会議
英首相府は声明で、同国とデンマーク、フィンランド、エストニア、アイスランド、ラトビア、リトアニア、オランダ、スウェーデン、ノルウェーの首脳がラトビアで19日、ウクライナの防空追加支援について協議すると明らかにした。スナク英首相は同会議で英国がウクライナに来年末まで火砲弾薬の提供を続ける2億5000万ポンド(約414億円)の契約を発表する予定。
ウクライナがFIFAを非難、W杯決勝戦前のビデオ演説拒否で
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝戦前にウクライナのゼレンスキー大統領の平和を呼び掛けるビデオメッセージを流すのを拒否したとして、ウクライナは国際サッカー連盟(FIFA)を非難した。
キーウの暖房インフラほぼ復旧-市長
ウクライナの首都キーウのクリチコ市長はソーシャルメディアのテレグラムで、16日のロシア軍によるミサイル攻撃で被害を受けた市内の暖房インフラの操業がほぼ復旧したと明らかにした。
原題:Ukraine Latest: Putin Says Drills With Belarus to Continue 、
Ukraine Latest: Kyiv Says Nine Iranian-Made Drones Shot Down (抜粋)