[22日 ロイター] – 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営任者(CEO)は22日、今後2年間テスラ株を売却しないと表明した。
マスク氏はツイッターの音声チャット機能「スペース」で、2023年は「深刻なリセッション(景気後退)」となり、消費者需要が減少すると予想した。
テスラの株価は22日の通常取引時間中に11%下落した後、時間外取引で3%上昇した。
マスク氏はこれまでテスラ株を売却しないと約束した後に売却している。先週にはさらに36億ドル相当の株式を売却したことが有価証券報告書で明らかになった。今年に入ってからの売却額は400億ドル近くに上り、株価が2年ぶりの安値に低迷する中、同社株を保有する投資家は不満を募らせている。
マスク氏は「最悪のシナリオに備えて手元資金を確保するため株式を売却する必要があった」と語った。
テスラの取締役会は自社株買いに前向きだが、リセッションの規模に左右されるだろうとした。
また、新たな「ギガファクトリー」の建設場所決定に近づいていると明らかにした。これを巡ってはメキシコ北部ヌエボレオン州に建設する計画を早ければ23日にも発表する可能性があると、地元紙レフォルマが19日報じている。
マスク氏はまた、テスラに集中するためにツイッターの運営にベンチャーキャピタリストのデビッド・サックス氏のような人物を迎え入れるかという質問をかわし、ツイッターは比較的単純なビジネスだと述べた。
「(ツイッターは)テスラの複雑さの10%程度だろう」と語った。