[ワシントン 12日 ロイター] – 米議会下院は12日、米戦略石油備蓄(SPR)から放出された石油の中国への輸出を禁止する法案を圧倒的多数で可決した。ただ、上院で可決されるかどうかは不透明。

法案は賛成331、反対97で可決された。下院は共和党が昨年11月の中間選挙で多数派を奪還している。反対票を投じたのは全て民主党議員だった。

共和党のキャシー・マクモリス・ロジャース下院議員は「われわれのエネルギーの未来への鍵を中国共産党に渡すべきではない」と指摘。バイデン政権は「われわれの戦略備蓄を無駄にしている」と述べた。

ハイト・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ベンジャミン・ソールズベリー氏は、この法案は共和党が民主党との違いを強調するために年初に通過させようとしているいくつかのメッセージ性の強い法案の1つと指摘。ただ法案成立には民主党が支配する上院との「厳しい妥協が必要」と述べた。