[ニューヨーク 12日 ロイター] – 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者サム・バンクマンフリード被告は12日、自分は資金を盗んだり隠したりしておらず、経営破綻は暗号資産の広範な暴落によるものだと述べた。逮捕から1カ月が過ぎたタイミングで、コンテンツ配信オンラインプラットフォーム「サブスタック」に異例のブログ投稿を行った。

刑事被告人の発言は法廷で不利に扱われる可能性があるため、弁護団は通常、依頼人に裁判前は沈黙を守るよう助言する。

米連邦検察は昨年12月、被告が顧客資金を自身のヘッジファンドであるアラメダ・リサーチの経営支援や不動産の購入、政治献金に流用したとして、詐欺、資金洗浄(マネーロンダリング)や選挙資金規正違反の共謀など8つの罪で起訴した。

バンクマンフリード被告は無罪を主張している。