- ロシアのエネルギー収入が半減、支出急増-原油輸出の上限価格響く
- ロシアのラブロフ外相、再びアフリカ訪問-10日間で2回目
ウクライナのゼレンスキー大統領は、国防相の交代を先送りする可能性がある。ロシアの攻撃に備えるためだという。議会当局者によれば、今週は閣僚人事に関する決定はない。
ロシアの1月の財政収支は大幅な赤字。支出増に加えて、ウクライナの支援国がロシア産原油に上限価格を設け、ロシアのエネルギー収入が落ち込んだことが響いた。
ノルウェー政府はウクライナ支援で向こう5年間に750億クローネ(約9600億円)の拠出を提案した。ストーレ首相が明らかにした。
ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。
ロシアが大幅な財政赤字、エネルギー収入落ち込む
ロシアの1月の石油・ガス関連の税収は46%減少した。米国などウクライナを支援する国々がロシア産原油の輸出に上限価格を設定したことが響いた。
財務省の発表によれば、支出は59%増加し、同月の財政収支は1兆7600億ルーブル(約3兆2000億円)の赤字。少なくとも1998年以降で最悪の年初のスタートとなった。
ロシアのラブロフ外相、再びアフリカ訪問-10日間に2回目
ロシアのラブロフ外相がアフリカを再び訪問する。ウクライナ侵攻以降、ロシアにとって国際的な接触が乏しい中でラブロフ氏はアフリカに注力しており、10日間で2回目の訪問を果たすことになる。同氏はイラクで石油輸出国機構(OPEC)加盟国と会談した後にマリに向かい、2日間滞在する。メディアが伝えたところによれば、スーダンとモーリタニアにも今週歴訪する。
ウクライナ国防相の交代は保留-議会関係者
ゼレンスキー大統領の与党「国民の奉仕者」幹部が5日、レズニコフ国防相が解任され後任に国防省情報総局長のキリロ・ブダノフ氏が就任すると述べたが、議会当局者によれば今週は閣僚交代を巡る決定はない。
ウクライナ議会の国防・情報委員会のベズフラ副委員長はフェイスブックに投稿した声明で、今週は兵器供給に関する重要な会議や軍事的な準備があり、「システム全体へのリスク」を踏まえて国防相交代を遅らせると説明した。
ウクライナ国防省は軍の食料調達資金の一部を職員が着服した疑いが持たれている。レズニコフ氏と同省職員は疑惑を否定しているものの、同氏の将来は不透明になっている。
原題:Ukraine Latest: Kyiv’s Military Shake-Up Paused as Attack Looms(抜粋)