[東京 9日 ロイター] – 日銀が9日に発表した1月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比2.3%増の1570兆円となった。伸び率は前月の2.5%を下回ったが、残高は2003年4月以降の最高を更新した。貸出が増加傾向にある中、預金通貨の増加がM3の押し上げ要因になっている。

内訳は預金通貨が前年比4.8%増の928兆1000億円で過去最高を更新。現金通貨は2.6%増の117兆円。CDは9.9%減の30兆8000億円で、17年2月以来の減少率だった。

M2は2.7%増の1213兆5000億円で、残高が過去最高。広義流動性は3.5%増の2083兆6000億円で、残高は歴代2位となった。広義流動性のうち、外債は17.0%増の34兆6000億円、国債は6.0%増の23兆5000億円。

(和田崇彦 編集:田中志保)