[13日 ロイター] – 米国は13日、フィリピン政府が南シナ海で中国海警局の船から「軍事級のレーザー」照射を受けて海軍拠点への補給活動を妨害されたと訴えている問題について、フィリピンを擁護する立場を表明した。
米国務省のプライス報道官は声明を発表し、「2月6日に南シナ海でフィリピン沿岸警備隊員に対して中国海警局がレーザーを照射したと報告されている問題で、米国はフィリピンを擁護する」と説明した。
中国外務省は、海警局は法にのっとって行動していると説明した。
▽フィリピンが中国に抗議、船舶の「攻撃的な活動」巡り<ロイター日本語版>2023年2月14日4:10 午後
[マニラ 14日 ロイター] – フィリピン外務省は14日、船舶による「攻撃的な活動」をやめるよう中国に求める外交文書を提出した。
フィリピン沿岸警備隊は13日、南シナ海で中国海警局の船が妨害行為をしたと非難していた。6日に南沙(英語名スプラトリー)諸島のアユンギン礁にある海軍拠点への補給活動を行う船に対し、「軍事級のレーザー」を照射して妨害したという。
同省のダザ報道官は、マルコス大統領と中国の習近平国家主席が1月上旬の会談で南シナ海を巡る問題の外交的な解決で合意したばかりであることに言及。「中国によるこのような攻撃的な行動は憂慮される問題で失望している」と述べた。
同省はまた、中国海警局の行動はフィリピンの主権と安全保障に対する脅威で、フィリピンには排他的経済水域内で合法的な活動を行う権利があると表明した。
在マニラ・中国大使館からは現時点でコメントを得られていないが、中国外務省は13日、フィリピン政府の非難に関する質問に、海警局は法にのっとって行動していると説明した。