[ソウル 28日 ロイター] – 北朝鮮の国営メディアは28日、金正恩朝鮮労働党総書記が前日の党中央委員会第8期第7回拡大総会で、農業生産の「根本的な変革」を呼びかけたと報じた。同国を巡っては食料不足が深刻化する懸念が高まっている。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、金氏は拡大総会2日目の会議で、今年の生産目標を達成することが最優先事項だと述べ、安定した農業生産の重要性を強調した。
具体的な対策は報じられていないが、金氏は今後数年で改革を行う必要があると述べた。また、社会主義建設を確実にする上で「農業生産力の成長が重要」と指摘したという。
韓国統一省は15日、北朝鮮の食料危機が悪化しているようだと指摘。北朝鮮が2月下旬にこうした特別会合を開くのはまれで、深刻な食料不足を事実上認めたとの見方を示していた。