[7日 ロイター] – バイデン米大統領は9日に公表する予算教書で、高齢者向け公的医療保険「メディケア」を維持するため富裕層への増税を盛り込む。ホワイトハウスが7日に発表した。
上院共和党トップのマコネル院内総務は、共和党が過半数を握る下院で増税案が可決されることはないと述べ、直ちに反対姿勢を示した。
ホワイトハウスの発表によると、所得が40万ドル以上の富裕層についてメディケアに関連する税率を3.8%から5%に引き上げ、2050年以降もメディケアの支払い能力を維持する。
バイデン氏は米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で「国民のためのメディケアを長期的に拡充するため富裕層にほんの少し公平な負担を求める」としている。
昨年可決したインフレ抑制法で高額医薬品の価格交渉が可能になったが、予算案にはより多くの医薬品を価格交渉対象とすることも盛り込み、10年間で2000億ドルのコスト削減になるという。