[12日 ロイター] – 米ニューヨーク州金融サービス局は12日、ニューヨークを拠点とするシグネチャー・バンクを閉鎖し、米連邦預金保険公社(FDIC)を管財人に任命したと発表した。
先週末には、カリフォルニア州当局がシリコンバレー銀行を閉鎖したばかり。
米財務省と銀行規制当局は12日に共同声明を発表し、シグネチャー・バンクの全ての預金者が救済され「いかなる損失も納税者が負担することはない」とした。
ニューヨーク州当局によると、シグネチャー・バンクの預金残高は今月8日時点で891億7000万ドル、総資産は昨年12月31日時点で約1103億6000万ドルだった。
同行は現時点で、コメント要請に応じていない。
シグネチャー・バンクはニューヨーク、コネチカット、カリフォルニア、ネバダ、ノースカロライナ各州にオフィスがあり、商業不動産や暗号資産(仮想通貨)バンキングなど9分野で国内事業を展開していた。
昨年9月時点で預金残高の4分の1近くを仮想通貨業界からの資金が占めていたが、同業界関連の預金を80億ドル減らす方針を12月に示していた。