[ワシントン 20日 ロイター] – バイデン米大統領は20日、年金基金が企業の気候変動対策などに基づき投資判断を行うことを防ぐ共和党の提案を巡り拒否権を行使した。バイデン氏が拒否権を行使するのは大統領就任後初めて。
バイデン氏はツイッターに投稿した動画で「議会で可決された法案は、全米の個人の退職年金を危険にさらすことになるため、拒否権に署名した」と述べた。
米議会上院は今月1日、年金基金が企業の気候変動対策などに基づき投資判断を行うことを防ぐ決議を50対46で採択。決議は、年金受託者が退職者向け投資を選択し、委任状投票などの株主権を行使する際に環境・社会・企業統治(ESG)要因を考慮することを容易にする労働省の規則を覆す効果があった。