[東京 27日 ロイター] – 松野博一官房長官は27日の会見で、ロシアによる隣国ベラルーシへの戦術核兵器配備について、唯一の戦争被爆国として「核兵器による威嚇も、ましてや使用も断じて受け入れることはできない」と述べた。ロシアがウクライナ侵略を続ける中で、情勢をさらに緊迫化させるものだと非難した。
プーチン大統領は25日、隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備すると発表した。ロシアが国外に戦術核を配備するのは1990年代半ば以来。北大西洋条約機構(NATO)は26日、ロシアのプーチン大統領を「危険で無責任」と非難した。
松野官房長官はベラルーシについても、ルカシェンコ大統領や個人団体に対する制裁措置や輸出禁止措置を踏まえた上で、安保理理事国とも緊密に意思疎通を行いつつ、適切に対応していくとした。
27日午前に北朝鮮から弾道ミサイルが2発発射されたことについては「北朝鮮が今後さらなる挑発行為に出る可能性がある」と述べ、引き続き米国・韓国などとも緊密に連携しながら情報収集と分析、警戒監視に全力を挙げるとした。
(佐古田麻優)