[ブリュッセル 30日 ロイター] – 欧州委員会のフォンデアライエン委員長は30日、中国は改革開放から安全保障と統制の時代へと姿勢が強硬になっており、欧州連合(EU)は外交・経済的にリスクを減らす必要があると述べた。
委員長は来週、フランスのマクロン大統領とともに中国を訪問する。
フォンデアライエン氏は中国との関係が過去数年で「疎遠で難しく」なったと指摘。先週ロシアとの首脳会談を実施した中国にはウクライナ戦争の終結に向けて、ロシア軍の撤退を義務付ける「公正な平和」を提示する責任があると述べた。
同氏は中国が国内ではより抑圧的に、国外ではより強引になりつつあると指摘。中国との関係を断つことは不可能だが、欧州のリスクを減らすことが重要だとし、経済的には関係を「リバランス」し、中国依存を減らす必要があると述べた。
同氏によると、欧州委員会は一部の重要技術の対外投資を管理する措置について、年内に構想を明らかにする予定。体制上のライバルの軍事力や情報収集力を高めないようにすることが狙いという。