[5日 ロイター] – 米メタ・プラットフォームズは5日、画像内から個々のオブジェクトを選択できる人工知能(AI)モデル「セグメント・エニシング・モデル(SAM)」を公開した。
SAMのトレーニングに使用される大規模な画像データセットも公開した。画像データセットの規模としては過去最大という。
メタの研究部門のブログ投稿によると、SAMは画像や動画内のオブジェクトを識別でき、トレーニングで学習していないオブジェクトに対してもこれが可能という。
オブジェクト自体をクリックしたり、テキストプロンプトを書いたりして選択する。あるデモンストレーションでは「cat」という文字を書くと、写真に写っている複数の猫の周囲を囲むボックスが描かれた。
メタは、写真のタグ付けや禁止コンテンツ対策、フェイスブックやインスタグラムのユーザーに推奨する投稿の決定などに、SAMに似た技術をすでに社内で使用している。
同社はSAMの公開により、この種の技術へのアクセスが拡大するとしている。
SAMと画像データセットは、非商用ライセンスの下でダウンロードできるようになる。
関連情報
▽AI半導体の性能評価、クアルコムやエヌビディアが首位争い<ロイター日本語版>2023年4月6日10:44 午前