[ワシントン 10日 ロイター] – トランプ前米大統領の弁護団は、2020年大統領選の結果を前大統領が覆そうとしたとされる問題の捜査を巡って、ペンス前副大統領に大陪審での証言を命じたワシントン連邦地裁の決定差し止めを、控訴裁判所に申し立てた。

申し立て手続きは非公開で行われたが、事情に詳しい関係者が10日明らかにした。

控訴裁判所が当初設定したスケジュールによると、申し立ての期限は5月25日。ただこれが被告、原告どちらに該当するかは示していない。

ペンス氏は先週、大陪審で証言するよう命じたワシントン連邦地裁の判断に異議を唱えない意向を表明している。

前大統領の弁護団からコメント要請への回答はなかった。

昨年11月に前大統領の不正関与疑惑の捜査を担当する特別検察官に任命されたジャック・スミス氏は(1)平和的な政権移行の妨害(2)大統領退任後の私邸での機密指定文書保管(3)司法省による捜査への妨害――について調べを進めている。