[22日 ロイター] – スイス金融大手クレディ・スイスの幹部などがUBSによる救済買収で支払いが取り消された4億ドル余りの賞与について、スイス金融市場監査局(FINMA)を相手取り提訴する準備を進めている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が22日に報じた。

報道によると、クレディ・スイスが発行した劣後債「AT1債」の無価値化を巡り同社を訴えている投資家の代理人を務める法律事務所が、上級幹部から賞与を巡る法的措置を起こすよう要請を相次ぎ受けたという。

クレディ・スイスや法律事務所からコメントは得られていない。

FINMAは3月のクレディ・スイスの救済買収を受け、160億スイスフラン(180億ドル)相当のAT1債の無価値化を指示した。

その後、スイス連邦会議(内閣)はクレディ・スイスの上部3層の経営幹部について、賞与支払いの取り消しや削減を命令し、既に支払われた分についても回収可能か調査するよう指示した。