[ルレオ(スウェーデン) 31日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は31日、オースティン米国防長官と中国の李尚福・国防相による会談が実現しなかったことは「遺憾」という認識を示した。

ブリンケン長官は訪問先のスウェーデンで、中国との定期的かつオープンなコミュニケーションラインの重要性を改めて強調し、「コミュニケーションを取らないことが最も危険」とした。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、中国はシンガポールで今週末に開催されるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に合わせて米国が要請していた国防相会談を拒否した。

また、中国の戦闘機「J─16」が先週、南シナ海上空の国際空域で米空軍偵察機「RC─135」に対して「不必要に攻撃的な」行動を仕掛けたとする米インド太平洋軍司令部の発表について、ブリンケン長官は「中国のパイロットは非常に近くまで接近して危険な行動を取った」とし、米国だけでなく他の国に対してもこうした行動が相次いでいると述べた。