[北京 16日 ロイター] – 中国北部の複数都市では今週、気温が6月としては記録的水準に上昇し、猛暑に見舞われている。電力供給が逼迫する恐れがあり、当局は送電網で電力供給の緊急訓練を実施した。

専門家は異常気象が全国的に続くと予測している。国営の中国中央電視台(CCTV)によると、河北省の石家荘市では15日、40度を超えた。同省の張家口市と承徳市も6月の観測史上最高気温を更新した。

中国中央気象台は注意を促す警報を発令した。首都北京は17日まで気温が37─38度になると予想されている。天津の気象観測所も気温が40度に達すると予想しており、警告レベルを引き上げた。

国内の電力網運営会社は厳戒態勢を敷いており、南部の複数都市は電力使用を控えるよう企業や市民に呼びかけている。

国家エネルギー局は16日、電力需要の急激な増加と停電を想定したシミュレーションを国家送電網で行った。