[フィラデルフィア 17日 ロイター] – バイデン米大統領は17日、ペンシルベニア州フィラデルフィアの政治集会に姿を見せ、主な支持基盤である労働組合や労働者層との連帯感を改めて強調した。同州は2024年の大統領選で与野党の激戦が予想される地域の1つ。
傘下に60の労働組合と1250万人余りの組合員を抱える米労働総同盟産別会議(AFL-CIO)はいち早く、大統領選でバイデン氏を支持すると表明しており、同氏が再出馬を表明して初めての本格的なこの集会を主催した。
バイデン氏は出席した約2000人の組合員を前に「私が再出馬をあなた方に伝えた際に応援してもらいたいと思ったが、今や支持を得られた。だがあなた方にもまた私がついている」と語った。
さらに労組が早々と支持を打ち出してくれたことについて、大統領選の行方に「非常に大きな違い」を生み出してくれると感謝を示した。
再出馬表明後のバイデン氏は多くの労組関係のイベントに顔を出しており、大統領選を勝ち抜く上で労組の応援をいかに重視しているかが分かる。
労組指導者はバイデン氏を歴代大統領で最も労組に寄り添っていると評価。実際バイデン氏はこれまでさまざまな企業における労働者の団体交渉を後押しし、トランプ前政権が導入した労働者の保護を弱める規則を撤回したほか、長期低落傾向にある労組加入者を上向かせるための取り組みなども進めてきた。
2020年の大統領選では、特にペンシルベニアやウィスコンシン、ミシガンといった与野党勢力が伯仲していた州で、労組票がバイデン氏の勝利に貢献している。