ロシアの民間軍事会社ワグネルの拠点ビル「ワグネル・センター」=6月27日、サンクトペテルブルク(EPA時事)
ロシアの民間軍事会社ワグネルの拠点ビル「ワグネル・センター」=6月27日、サンクトペテルブルク(EPA時事)

 ロシア第2の都市サンクトペテルブルクにある民間軍事会社「ワグネル」の拠点「ワグネル・センター」から看板が消えた。複数の独立系メディアが1日に伝えた。広報担当者は「他の場所で活動を続ける」と述べ、移転すると認めた。

プリゴジン氏のメディア解散 政権が圧力か、偽ニュース工場も―ロシア

 ワグネルを巡っては、創設者プリゴジン氏の保有するメディアグループの解散が6月30日に報じられたばかり。6月下旬のワグネルの反乱を受け、プーチン政権の圧力が強まっている可能性がある。

 拠点からはロゴマークの「W」が入った看板のほか、窓や入り口のステッカーも取り除かれた。正式には別の名前のオフィスビルだが、ワグネルの賃借が「広い面積を占める」ため看板設置が認められ、建物ごとワグネル・センターと呼ばれてきた。