[ワシントン 5日 ロイター] – 2024年の米大統領選で共和党候補を目指すトランプ前大統領の資金調達団体「トランプ・セーブ・アメリカ共同資金調達委員会」が4─6月に集めた資金は3500万ドル余りに上り、1─3月に調達した1880万ドルの2倍近くに達している。トランプ氏の選挙陣営幹部が明らかにした。
トランプ氏は不倫相手への口止め料支払いを巡る記録改ざんや、ホワイトハウスからの機密文書持ち出しなどの容疑で起訴されているが、調達資金の急増はこうしたスキャンダルが選挙戦でむしろ追い風になっていることを示している。
トランプ氏はこうした疑惑を全て否定し、政治的な「魔女狩り」だと主張している。
トランプ氏は来年11月の大統領選における共和党の指名獲得の最有力候補。最大のライバルとされるフロリダ州のデサンティス知事は5月に立候補を表明したばかりで、まだ資金調達額を明らかにしていない。