[アテネ 14日 ロイター] – 欧州南部を猛烈な熱波が襲った14日、ギリシャの首都アテネでは遺跡「パルテノン神殿」があるアクロポリスが一時閉鎖された。観光客が健康を害さないようにするため。クロアチアでは13日に発生した山火事の消火活動が繰り広げられた。
イタリアでは今後数日間に気温がさらに上昇し、来週には中部と南部で摂氏45度(℃、華氏113度)を超えると予想されている。
欧州宇宙機関(ESA)は衛星で陸地と海の温度をモニターしており、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、ポーランドが極端な状況に直面していると警告した。
欧州の気温の過去最高は2021年8月にシチリア島で記録された48.8℃だが、この記録を更新する可能性がある。
アテネでは毎年数百万人の観光客が訪れるアクロポリスを14日正午から午後5時まで閉鎖。アテネでは正午までに気温が41℃に達すると予想されており、アクロポリスは日陰がなく、気温がより高くなる場合が多い。
クロアチアではアドリア海沿岸の町シベニクの近郊で山火事が13日に発生し、強い南風により急速に広がってグレバスティカ村では自動車や家屋が焼失した。消火活動のために消防士56人と自動車20台、航空機3機が動員された。
ギリシャの市民保護省は14日、5つの地域で森林火災が発生する危険性があると警告し、雑草の焼却といった火災の原因となる行為を避けるように伝えた。