[東京 26日 ロイター] – 内閣府幹部によると、日銀の植田和男総裁は26日の月例経済報告関係閣僚会議で、引き続き企業にとって緩和的金融環境を維持していくと述べた。

同幹部によると、植田総裁は過去1カ月間の内外金融市場について、センチメントが改善した状態が続いていると述べ、日本の株価は振れを伴いつつ引き続き1990年以来30年ぶりの高値圏で推移していると指摘した。

日本の長期金利は日銀の長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)のもと概ね横ばい圏内で推移しているとの見方を示したほか、円の対ドル相場は内外金利差などが意識され、やや振れの大きな展開となっているとも発言した。

長期の貸出金利はやや上昇しているが、短期貸出金利・コマーシャルペーパー(CP)発行金利は極めて低水準で推移していると指摘した。

(竹本能文)

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